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1.292021
中小企業向け『簡易Iot』2|ラズパイ編2
【簡易Iotシリーズ2】
いつも、みなさまにお世話になっております、
オウミ技研、ハード部です!!
『Iotにラズベリーパイを使用することにより、
コスト、機能の両面において、一体どのようなメリットが生まれるのか?』
今回の投稿は、上記をテーマにお送りしたいと思います!
先ずは、『機能面』。。。
ラズパイの最新モデルでもある『Raspberry Pi 4 Model B』のスペックを参照していきましょう!
【1】はじめに
『ラズパイ』という言葉を初めて聞かれる方もいらっしゃると思いますので・・・
ラズパイは、イギリスの『ラズベリーパイ財団』が開発した
『シングルボードコンピューター』になります。
Arduinoなどのマイコンボードとの決定的な違いは、
(ラズパイには)『OSが搭載される』という点になります。
ラズパイのOS(『Raspbian』)は、Linuxをアレンジしたものになりますので、
Arduinoが『逐次処理』で動作するのに対し、ラズパイは『マルチタスク処理』が可能となります。
【2】処理性能について
ラズパイのCPUは、ARMの『Coretex-A72(BCM2711)』が搭載されます。
Intelがデスクトップ、サーバ向けでシェアを誇る一方で、
ARMは、モバイル、タブレット向けのシェアが圧倒的。
実行速度は、Intelには及びませんが、低消費電力という点では勝りますので、
速度と低消費電力を兼ね備えたCPUとなります。
CPUのみならず、モバイル端末向けのGPUである『VideoCore IV』も搭載されますので、
画像、動画などのグラフィック処理も可能となります。
いずれにしても、弊社が提唱する『簡易Iot』での使用にあたっては、十分すぎる性能と言えます。
【3】ネットワークの接続について
ラズパイは、『Wi-Fi、Bluetooth、LANポート』を標準機能として備えますので、
Iotの必須条件でもあるインターネットへ接続が、何の苦労もなく実現できます。
続きまして、『コスト面』。。。
前回の投稿で掲載した『制御基板を新規で作製した場合の作業内容とそのコスト』を再度、提示します。
① 回路設計(設計検証を含む) ⇒ 適宜
② 基板のアートワーク設計(部品ライブラリの作成を含む) ⇒ 20万~
③ 基板作製(版下の保管を含む) ⇒ 15万~
④ 電子部品 ⇒ 適宜
⑤ 電子部品の実装(マウンターによる) ⇒ 1万~
⑥ 実装基板の動作試験 ⇒ 適宜
では、ラズパイを使用することにより、これらのコストを一体どれくらいまで下げることができるのか?
なっ、何と! 見事に『1/10のコストダウン』を計ることができます!!
最後に、『まとめ』。。。
以上、Iotにおいて、ラズパイを使用することにより、
『機能面の品質を落とすことなく、既存のコストを一気に引き下げることができる』
ということが理解できたかと思います。
次回投稿(2/12)は、『Iotにレンタルサーバ、クラウドは必要?』を標題としたいと思います。
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