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9.272018
なぜ円周率は「3.14・・・」なのか?
こんにちは、オウミ技研、ハード部です!
今回のお題は、円周率の『π(パイ)』になります。
誰もが知っている円周率πですが、
なぜ『3.14・・・』なのでしょうか?
では、早速ですが、その理由を解明していきましょう!
先ずは、基本中の基本、『半径rの円の円周を求める公式』
☆ 円周=2πr
を少しいじってみましょう。
☆ 円周=2πr
⇩
☆ π=円周÷2r
⇩
☆ π=円周÷直径
と式を変形させていきます。
最終的に『π=円周÷直径』となりますので、
円周率πは『円周が直径に対して何倍かを表したもの』になります。
すなわち、『円周は円の直径の3.14・・・倍』ということになります。
たしかに、見た目、だいたい3倍くらいの長さに見えると思います。
では、この「3.14・・・」という数字ですが、
一体どのようにして求めることができるのでしょうか?
【求め方①】
直径が1の円とその円に内接、外接するような正方形を描きます。
【求め方②】
各々の正方形の外周を計算します。
☆ 内接する正方形の外周≒0.707107×4=2.828428
☆ 外接する正方形の外周=1×4=4
【求め方③】
内接する正方形の外周は、円周より必ず小さくなり、
外接する正方形の外周は、円周より必ず大きくなりますので、
円周を各々の外周で挟み撃ちします。
☆ 2.828428<円周(=2πr)<4
ここで、円の直径2rが1になりますので、円周=円周率となりまして、
☆ 2.828428<π<4
かなりアバウトな数値ですが、πは2.828428より大きく、
4よりも小さいという結果が得られます。
【求め方④】
正方形を正六角形に変えて、その①~その③を繰り返します。
☆ 内接する正六形の外周=0.25×12=3
☆ 外接する正六形の外周≒0.288675×12=3.4641
☆ 3<π<3.4641
もうお分かりだと思いますが、正多角形の角の数を増やしていきますと、
多角形の外周の長さがより円周に近づいていきますので、
さらに精度の高い円周率が得られるという理屈になります。
どんどん角の数を増やしていきますと、いずれは、おなじみの「π≒3.14」が得られます。
最後に、余談になりますが、以下、『東大の数学の入試問題(2003年)』になります。
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・「円周率が3.05より大きいことを証明せよ。」
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『円に内接する正八角形の外周 < 円周』を利用すれば、あっという間に問題を解くことができます。
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★ こちらのブログ投稿もぜひどうぞ ⇒ 「疑似乱数で円周率の近似値を求めてみよう!1/2」 ★
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