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結露対策の『秘密兵器』・・・ ついに投入!?

電子機器の内部に発生する結露

オウミ技研 ハード部です!

電子機器の仕様書の『使用条件欄』に、ほぼ必ず記載されていることがあります。

『結露なきこと』が記載されている電子機器の仕様書

それは ・・・ 『 結露無きこと 』

裏を返せば、結露が起こり得る環境では、大部分の電子機器が使用不可となり、
逆に、使用できるものはごく僅かということになります。

では、結露はどのようなメカニズムによって発生するのでしょうか?

電子機器の内部に発生する結露

先ず、水が蒸気で空気中に存在できる限界の量を『飽和水蒸気量』と言います。
一般的に、飽和水蒸気量は空気の温度が高いほど多くの水を含むことができます。
一方で、冷たい空気は水分を多く含むことができないので、
冬場に空気が乾燥しやすい理由は、まさにそこにあります。
暖かい水蒸気を多く含んだ空気が冷やされ、ついには飽和水蒸気量を超える(湿度100%)と、
存在しきれなくなった水蒸気が水滴として凝結し始めます。

 
 ・冬場、室内の温度は暖かく、外気の温度は低い
            ↓
       ・窓自体の表面温度は低い
            ↓
    ・室内の窓際の空気が急激に冷やされる
            ↓
 ・飽和水蒸気量が急激に低下して、湿度が上昇する
            ↓
  ・湿度が100%を超えると、結露が発生する

 
これが結露が生じるメカニズムになります。

次に、こういった状況下で使用できる電子機器は、
どのような結露対策が施されているのでしょうか?

 
 【対策①】基板に樹脂ポッティング加工を施す
 ポッティングされた電子基板
 ・基板をコーティングすることで、結露の水滴から電気的なショートや基板、電子部品の劣化を防ぐ

 
 【対策②】電子機器のケースに吸入・排出のファンを装着する
 2個のDCファン
 ・ケース内外の温度差を失くすことで、結露の発生を防ぐ

 
上記の2つがメジャーな対策と言えますが、なかなかこれが手間とコストを要します。

・・・という訳で、
今回、お客様からご依頼頂いた 然る『制御装置』
結露が起こり得る場面での使用が考えられるとのこと 。。。

ここは、満を持して、あの『秘密兵器』をついに投入しようかと思います!?
「ポッティング」でも、「ファン」でも、はたまた「除湿シート」でもない・・・
まだ一度も使ったことがないアレを!

ボカシ加工をされた結露対策の秘密兵器

その秘密兵器とは・・・?

詳細については、試作での試験投入において、十分な効果が得られた場合のみ、
今後のブログで紹介したいと思います。
ヒントは 『低コスト』『手軽』『省スペース』 です、ぜひご期待下さい!!

全体的な外観を撮影した恒温恒湿槽
※弊社では、『恒温恒湿槽』が社内に設置されているので、結露に関する環境試験も容易に行うことができます。

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