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12.162022
電線に止まっている鳥はなぜ感電しないのか?|電気の疑問シリーズ1
オウミ技研、ハード部です!
子供の頃に誰もが必ず疑問に思うことがあります。
『電線に止まっている鳥はなぜ感電しないのか?』
実際、大人になってみて、いかがでしょうか?
何となく分かるような、分からないような・・・ そんな感覚ではないでしょうか?
何事も曖昧にしておくことは、心と身体に一番良くありません!
特に、小さなお子様がいらっしゃる方は、何となくでは決していけません!
昔、私の兄が真面目に語っていましたが、
『鳥の皮膚はゴムと似たようなもので、電気が流れないように・・・』
こんな回答は0点 絶対ダメ。。。
いずれにしましても、この投稿を読んで、モヤモヤ感をスッキリさせましょう!
早速、本題に入りますが、
先ず、電気と言えば、基本中の基本でもある 『オームの法則』
すっかり忘れている方もいらっしゃると思いますので。。。
次に、鳥が電線に止まった時の電気が流れる経路を考えてみましょう。
【経路①】⇒ 鳥の右足 - 電線 - 鳥の左足
【経路②】⇒ 鳥の右足 - 鳥の体 - 鳥の左足
以上の2つの経路が考えられます。
続きまして、『鳥の右足から左足までの電線の抵抗値(抵抗①)』を求めます。
電線は電気が流れやすい銅などで作られていますので、
その抵抗値は、『限りなく0に近い値』になります。
一方、『鳥の体の抵抗値(抵抗②)』は、
鳥の体と電線の電気の流れづらさを考慮しますと、
『抵抗①よりはずっと大きな値(人体の抵抗値は数千オーム程度)』になります。
【抵抗①の抵抗値】⇒ 限りなく0に近い値
【抵抗②の抵抗値】⇒ 抵抗①よりはずっと大きな値
続きまして、『抵抗①、②に掛かる電圧』は何ボルトになるかを考えてみましょう。
ここで、オームの法則を活用します。
V=I×R
『抵抗①、②に掛かる電圧』=『抵抗①に流れる電流』×『抵抗①の抵抗値』
『抵抗①の抵抗値』が『限りなく0に近い値』になりますので、
『抵抗①、②に掛かる電圧』も同様、『限りなく0に近い値』になります。
そうしますと、再度、オームの法則を活用して、抵抗②に流れる電流値が求められます。
『抵抗①、②に掛かる電圧』=『抵抗②に流れる電流』×『抵抗②の抵抗値』
『抵抗②に流れる電流』=『抵抗①、②に掛かる電圧』÷『抵抗②の抵抗値』
『抵抗①、②に掛かる電圧』が『限りなく0に近い値』、
『抵抗②の抵抗値』が『抵抗①よりはずっと大きい値(数百オーム程度?)』になりますので、
『抵抗②に流れる電流』は『ほぼ0』という結果になります。
そうしますと、『電線に止まっている鳥の体には電気がほぼ流れていない』という結論に結びつきます。
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