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12.152016
AED
オウミ技研では、社内に「AED」を設置しており、緊急時の対応の為に社内で定期的に
「AED」のスキルアップ研修を行っています。
先日、そのスキルアップ研修が行われました。
救急車が要請を受けてから現場に到着するまでの平均到着時間は約8.6分だそうです。
(総務省発表:平成27年版 救急・救助の現況)
また、人が倒れて呼吸、心臓が停止してしまった場合、1分ごとに7~10%救命率
が低下してしまうそうです。
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・早期119番通報
・早期心肺蘇生
・早期徐細動(AED)
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傷病者を救命するためには、救急車が到着するまでの空白の9分間に、どれだけ素早く
上記の応急手当が出来るかにかかっていると言えますね。
そこでAEDの登場です。
- AEDとは
突然心臓が正常に拍動できなくなった心停止状態の心臓に対して、
電気ショックを行い、心臓を正常なリズムに戻すための医療機器です。
最近では、駅や店頭でもこのマークを良く見かけますから、みなさんご存知かと思います。
自分もそう思って講習受けてみましたが、意外と注意点が多い事、知っていますか?
①傷病者の体が濡れている。
そのまま電極パッドを貼ると、電気ショックを与えた際に電流が皮膚の表面を伝い、
十分なエネルギーが心臓へ伝わらない可能性があります。
⇒乾いた布やタオルで胸を拭く。
②湿布薬が貼られている。
そのまま電極パッドを貼ると、電流が心臓に伝わらなかったり、火傷をしたりする
可能性があります。
⇒貼られている湿布は剥がす。
③ペースメーカー等が埋め込まれている。
ペースメーカーがある場合は前胸部の皮膚に出っ張り(こぶ)があります。
その上に電極パッドを貼ってしまうと機器がエネルギーをブロックし、十分な効果が
得られない可能性があります。
⇒医療器具の出っ張りを避けて貼る。
せっかく緊急時に対応できる機材を持っていても、使い方を間違えてしまうと、
有効に活用出来なくなってしまいますね。
回路を設計する上でも、異常な電圧・電流・周囲環境になった時に、回路自体が壊れて
しまわない様に保護する回路・部品を付ける事があります。
ですが、通常動かしている時は、使われない回路・部品ですので、使い方を間違えて
いても、通常に動かしていては実際に効果があるのか分かりません。
当社では、これまでブログ上でも上げてきた、各種環境試験機器を使って、それら
アブノーマルな環境を再現して、それらが有効に機能しているかの評価試験も
しっかりと行っています。またもや宣伝ぽくなってしまいました(笑)
それはさておき、緊急時に使用するものは、一度は使い方を確認しておきましょう。
ハードウェア部からでした。