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11.22015
静電気について
みなさんこんにちは。今回はハードウェア部からの投稿になります。
11月に入り寒い季節になってきました。この季節にいやなのが…静電気です。
みなさんもドアノブで『バチッ』という経験があると思います。
自分は体質なのか、かなりの確率で痛い思いをしています(泣)。
【静電気について】
静電気はなぜ発生するか? どうやら、身体の体質は静電気の帯電には関係ないそうです。
影響しているのは、着ている服の素材と組み合わせです。素材の異なる服同士がこすれる事で静電気が発生します。素材にはプラス/マイナスのどちらに帯電しやすいかという特性があり、特性差が大きい物ほど静電気が発生しやすくなります。
また、静電気は気温25度以下、湿度20%以下で発生しやすくなります。空気中の水分は静電気の逃げ道になるのですが、冬は空気が乾燥するため静電気が空気中に逃げ難くなります。
対策としては、アクリル+ウールという様な素材の着合わせは避け、加湿器等で湿度を上げる事を心がけると、痛い思いをしなくても済みますので、ぜひ試してみてください。
この静電気ですが、実は私たちが使っている電子機器にも悪い影響を与えます。
【電子機器の静電気対策】
静電気の電圧は、ときに数千ボルトに達することもあります。当然ながら、電子機器の内部の
回路(基板類やメモリ)に静電気が流れると、誤作動を起こしたり、完全に壊れてしまうこともあ
ります。
そのため、製造工場では静電気が起こりにくいような服装をしたり、体の一部をアースに接続しておく対策がとられていることがほとんどです。
とはいえ、完全に対策する事は難しいですし、アースに接続できない様な装置もあります。
【静電試験測定】
当社では、静電気試験設備(人体に帯電したエネルギーが、電子機器へ放電した際の耐性を評価する試験設備)を持っております。
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装置型番:ESS-2000(NoiseKen製)
試験環境:IEC61000-4-2に準拠。 (社内に下記の様な試験室があります)
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【NoiseKen 資料より転記】
その基板・製品がどの程度の静電気にまで耐えられるか、どこが弱いかを測定出来れば、設計段階で回路・部品的な対策をする事も出来ますし、外装の作りで静電気を逃がす事も出来るようになり、市場での不具合を未然に防ぐことが出来ます。
それ以外にも各種環境試験を行い、製品品質の向上を心がけ設計を行っております。
少しでもご興味があれば、まずはご相談だけでも…よろしくお願いいたします。
http://ohmi-giken.com/contact/
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