梅雨の季節ですね．．．
ジメジメして過ごしづらくなりますね。

人は、湿度が高いと汗による体温調節がうまくできなくなるそうです。
そのため、体内に熱がこもって体力をどんどん消耗し、疲れやすくなります。
その他にも熱中症など体調のトラブルが増えます。

電気機器も同じで湿気の多い時期はトラブルが増えます。
電気機器の部品はほとんどが金属ですから、空気中の水分が増える梅雨の時期は、部品の腐食などが他の時期よりおきやすくなります。
1つ面白い現象を例に出しますと、『イオンマイグレーション』というものがあります。

イオンマイグレーションとは、空気中の水分子が金属表面に付着した時に、金属に電圧が印加されると、その表面から金属イオンが溶け出す現象のことをいいます。
イオンマイグレーションが進むと、隣の導体（金属）とくっついて、短絡してしまう危険をはらんでいます。また、導体と接触した瞬間に流れる大電流により、回路が焼き切れることも多く、非再現性のトラブルの原因にもなります。
（下図を参照してください。）

空気中の水分子が金属表面に付着し表面に薄い水の膜ができます。

電圧が印加されていた金属表面は、この状態（上記）になると金属イオンとして溶け出しはじめます。

やがて水分子が蒸発し、導体間に金属膜がブリッジして導通、
短絡を起こし故障の原因となります。

梅雨は、人にも電気機器にも大変な時期だと思っています。
カエルを除いて．．．

お風呂に入って汗をかき、リラックスをすると体調不良の予防になるそうです。
電気機器は定期的な掃除（埃をとるだけでも）でトラブルの予防になります。

みなさまも体調に気を付けてください。

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