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大は小を兼ねる???

などという言葉がありますが、効率や費用対効果の観点ではどうでしょうか?
例えば、近所に買い物に行く目的で乗り物を選定しましょう。
この用途に大きな車や大型バイクは向いていませんよね。
やはり、自転車か50ccのスクーターが一番でしょう。

電気分野では、”大は小を兼ねない”考え方が重要な意味を持ちます。
わかりやすい物では、電源ですね。
多くの方に馴染みがある物で言うと、デスクトップパソコンでしょうか。
ケースを開けると、マザーボード・グラフィックカード・メモリーなどが目に入りますが、
電源ユニットに注目してみましょう。
1000ワットを超えるような大容量電源が搭載されているものから、200ワット程度の
小容量電源が搭載されているものまで様々です。
簡潔にまとめてしまうと、大容量電源が搭載されているパソコンほど、高性能になります。
特に、近年重視されている3D演算には大きな電力が必要となるからです。
一昔前までは、小数演算・浮動小数点演算を担当するCPUが電力消費の中核を担っていましたが、
現在ではグラフィックカードのそれがCPUを超える事が多いのです。

ここで、冒頭に戻りましょう。
下記2つのPCで考えてみます。
①自宅でインターネットだけをするパソコン ⇒ 高性能は必要ない  
②業務で使用する(3D-CAD)パソコン ⇒ 高性能が必要    

結論としては、①と②を兼ねた電源、、という物は、ナンセンスです。
容量が大きければ良い訳では無いのです。
何故??
容量の大きすぎる電源は、無駄が多くなってしまうのです。

もう少し細かい説明をしましょう。
パソコンの電源は、AC100VからDC+3.3V,+5V,+12V,-5V,-12V,+5Vsbを変換生成しています。
更に、マザーボード上の電源回路によって、1Vなども生成されます。
そして、変換する際には、必ず電力損失が起こります。
変換ロスがそのまま熱になると考えるとわかりやすいですね。
高性能な大容量電源は損失も大きい為、非常に熱くなります。
大きなヒートシンクやファンが搭載されている理由はここにあります。
この様な大容量電源は、損失面でのデメリットが大きい為、大きな電力を必要とする高性能マシンのみに見合う訳です。
大は小を兼ねないのです!

私たちが普段使っている電子機器に搭載されている部品の多くは、
「大は小を兼ねる」ではなく、「適材適所」の基準で選定されているのです。

自宅のパソコン、スマホなどの電子機器を購入する予定がある方はいますか?
無駄に高性能な(熱い)買い物は避け、涼しく過ごしましょう。
身の回りにある多くの物がこの基準で選定された物に置き換わったら・・・
もしかすると、体感できるくらい涼しくなるかもしれませんよ。

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